※2019/03/24 蘇利古のお面データの線の傾きを修正しました。
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる「春日様」という神様がいるのですが、この春日様がかぶっているお面がずっと気になっていました。動画撮影で急遽顔を隠す面が必要になったので、あの春日様の紙のようなお面ならすぐに作れるんじゃないかと思い、少し調べてみました。
ネットで調べて見ると、どうやら春日様のお面は「雅楽」で用いられる「雑面(ぞうめん)」という面が元になっているようです。「雑面」には「安摩(あま)」と「蘇利古(そりこ)」という面があって、春日様がかぶっているお面はどうやら蘇利古の方のお面なようです。
ちょうどA4用紙に印刷すればお面になるんじゃないかと思って見よう見まねで絵を描いてみました。以下がその印刷データです。
安摩.pdf
蘇利古_2.pdf
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張子でできた狐面
画像下のpdfファイルをダウンロードし、そのままのサイズ(拡大縮小なし)で印刷すると以下のような感じで印刷されます。
目ののぞき穴をどの部分に開ければ良いのか、正式なことはわからないのですが、雅楽の写真などを見ると面中央の三角形の部分に穴を開けているものが多いようです。実際の目の位置を確認しながら以下のような感じで穴を開けました。
お面の上部にある点線の位置あたりに紐を通す部分を作ります。
紙の上辺と点線のちょうど真ん中あたりで紙を裏側へ折ります。
同様に点線の位置でも紙を折ります。
横から見ると、このようになっています。
面をひっくり返し、最初に折り込んだ箇所をのり付けします。
すると以下のような紐通し穴ができます。
1mほどの長さの紐を用意します。
紐通し穴に紐を通して完成です。
雑面の紐は頭のかなり上の方で結ぶようです。通常のお面に比べると止めにくいですが、その分構造が簡単なので作りやすいです。