輪ゴムに回転をかけることで、輪ゴムを遠くまで、より精確に飛ばすことができる、長距離射撃用の輪ゴム鉄砲の作り方を紹介します。

相楽製作所では、ホップアップ式輪ゴム鉄砲を製作しています。

長距離射撃用輪ゴム鉄砲5

上記の輪ゴム鉄砲は、製作にレーザーカッターや3Dプリンターを使用するため、気軽に作って楽しむことができません。そこで、このページでは割り箸とボビンを使って簡単に作れる、長距離射撃用輪ゴム鉄砲(割り箸版)の作り方を紹介したいと思います。動作原理は上で紹介したホップアップ式輪ゴム鉄砲と同じですので、従来の割り箸輪ゴム鉄砲よりもよく飛ぶと思います。弾丸として使用するのは16番の輪ゴムです。

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_0

長距離射撃用輪ゴム鉄砲(割り箸版)

 

※ここで紹介する輪ゴム鉄砲の作り方には、彫刻刀やカッターを使った作業が出てきます。作業する場合には十分気をつけて行ってください。工作中の怪我や製作物の使用中におけるトラブル等、当サイトでは責任を負うことができませんので、予めご了承ください。

 

輪ゴム鉄砲(割り箸版)の作り方

まずは以下の材料を用意します。割り箸3本、家庭用ミシンのボビンが1つ、あとは洗濯ばさみ1つと、固定用の輪ゴムを10本ほど(16番サイズ)。

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_1

 

 

割り箸のうち1本の根元の方(割り箸のつながっている方)を下のようにカットします。この部分は輪ゴム鉄砲の銃身になります。

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_2

 

 

銃身の先に輪ゴムをかけるための溝を彫ります。彫刻刀やカッターを使い、以下のような溝を彫ります。ホップアップ式輪ゴム鉄砲では輪ゴムを縦方向に装填するため、以下のような構造が必要となります。

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_3

 

 

残りの2本の割り箸に、以下のような長さで印を付けます。下側の割り箸は根元をつなげたままにしておいてください。

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_4

 

 

印を付けた場所を切断し、以下のように部材を切り出します。下側の割り箸は根元の部分がつながったままの状態で使用します。

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_5

 

銃身となる割り箸に、先ほど切り出した96[mm]の部材を2本、以下のようにして輪ゴムで2箇所、固定します。銃身後部から10[mm]ほど前方へずれた位置に、固定部材の端がくるようにします。

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_6

 

 

上で作った銃身部分を下図のように立てた状態にし、銃身先端部分から120[mm]ほど後に下がった位置に63[mm]の部材を固定します。

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_7

 

 

63[mm]の横棒にボビンを通し、83[mm]の部材を以下のようにして固定します。このボビンは滑車の役割をさせるため、手で回したときに滑らかに回るようにしてください。(63[mm]の部材が太すぎてボビンが回らないときは、部材を削って太さを調整します)

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_8

 

別の角度から見ると下図のようになります。

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_9

 

 

63[mm]の横棒の、ボビンが通していない方の端にも83[mm]部材を下図のように固定します。

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_10

 

 

83[mm]の部材を下図のように交差させ、銃身と共に輪ゴムで固定します。

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_11

 

別角度から見た図です。

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_12

 

 

根元の部分がつながった部材に洗濯ばさみを固定します。上端から洗濯ばさみの口まではおよそ45[mm]になるようにします。つながっている根元部分が下になります。

 

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割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_13

 

別角度から見るとこうなります。

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_14

 

 

洗濯ばさみのつまみ部分の位置で、残った96[mm]の部材を下図の要領で固定します。

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_15

 

固定部分を拡大するとこうなっています。

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_16

 

 

洗濯ばさみが付いた部材と銃身部分を、下図のようにして輪ゴムで固定します。

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_17

 

ボビンが付いている側から見ると、こうなっています。

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_18

 

下側から見ると、こうなっています。

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_19

 

 

最後に、洗濯ばさみが付いた96[mm]の部材の端を、銃身の最後尾に固定します。

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_20

 

 

これでホップアップ式輪ゴム鉄砲(割り箸版)の完成です。

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_21

 

反対から見るとこんな感じ。

 

割り箸輪ゴム鉄砲の作り方_22

 

 

長距離射撃用輪ゴム鉄砲(割り箸版)の遊び方

完成したらさっそく遊んでみましょう。使い方は以下のようになります。

性能的にはやはり、本格仕様のホップアップ式輪ゴム鉄砲にはかないませんが、それでも5[m]先の的を狙える程度の性能があります。

ホップアップ式は微妙なバランスで動作するため、機構部分に残る少しの抵抗やリリース時の輪ゴムの暴れなどに強い影響を受けて、うまく動作しなくなることも多いです。使用する輪ゴムの特性や、劣化状況もかなり動作に影響を与えます。

うまく動作しないときには、滑車の動きが悪くないか、発射の瞬間に無駄な摩擦や引っかかりがないか確認してみてください。また、輪ゴムの初速が速すぎても遅すぎても、ホップアップがうまくかかりません。滑車の位置や洗濯ばさみの位置をいろいろ変えて調整してみてください。

今回は誰にでも気軽に作れるというコンセプトで設計したため、滑車の代わりにボビンを使ったり、本体部分に割り箸を使ったりしていますが、この部分をより摩擦の少ない滑車と剛性の高い本体で作り直せば、射撃のばらつきも大きく改善されると思います。ぜひ改良に挑戦してみてください。

 

最後に、今回製作した輪ゴム鉄砲での射撃の様子を動画にまとめました。しっかり調整して撃てば、割り箸鉄砲でもこれぐらいの射撃が可能です。改良の際の参考にしてみてください。

長距離射撃用輪ゴム鉄砲(割り箸版)の射撃実験(的までの距離5[m])

 

比較用として、回転がかかっていない一般的な輪ゴム鉄砲の射撃の様子も載せておきます。以下のような飛び方になると、空気抵抗が大きく、行き先も定まらないため、長距離射撃は難しくなります。

回転がかかっていない一般的な輪ゴム鉄砲の弾道

 

以下は発射の瞬間をハイスピードカメラで撮影した動画です。銃身後方に配置される滑車(ボビン)は、輪ゴムの解放と同時に輪ゴムの後端を上方向へ振り上げる働きをします。(微細な動きで、ハイスピード撮影でもほとんど見えないのですが)

この動作と銃身先端で作られている輪ゴムの張力偏差によって、発射される輪ゴムには前回り方向の回転が加えられます。

長距離射撃用輪ゴム鉄砲(割り箸版)発射の瞬間

 

ホップアップ式の詳しい動作原理についてはこちらのページをご参照ください。

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