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電子工作を始めたばかりの頃はわからない事がたくさんあって「本当にこれで動くのか?」と、不安に思いながら回路を組んでいく事が多いと思います。特に電子工作の場合、最も初心者の方が不安に思っている事は「部品を壊してしまう事」なのではないでしょうか。

私も最初に電子工作を始めた頃は、間違った回路を組んで「せっかく買った部品を壊してしまうんじゃないか」「回路が燃えたり爆発したりするんじゃないか」と不安に思いながら半田付けしていたのを覚えています。

最近ではプログラミングの方から始めて、その延長線上でプログラミングロボットやIoT関連の電子工作を始める方も多いと思います。PCやスマートフォン、またはWeb上で動作が完結するような純粋なソフトウェアプログラミングの世界と違って、マイコンやデジタル回路を使った電子工作の世界は「試しに動かしてみて、失敗したら改良する」という事が(比較的にですが)気軽にできないという面があります。せっかく買ってきた部品を無駄にしたくはないですし、火が出たりするのはやはり怖いですからね。

よく言われる「電子工作は壊して理解していくものだ。」という意見には私も賛成です。電子工作を続けていけば、何らかのミスで部品を壊してしまう事は出てきますし、部品を壊して失敗した時の経験こそが後々になって本当に使える知識となって身についていくものだと思います。

しかし、だからと言ってせっかく買ってきた部品が壊れるのはやはり嫌なわけです。火が出たりするのも危ないです。そこで電子工作初心者の方の不安を少しでもやわらげるために、まずは電子回路が壊れるのはどういう時か、自分で回路を作ってみる時に気をつけないといけないのはどういう事か、という点を先に解説してみたいと思います。

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まず、電子工作で「回路を壊してしまう」という現象をもう少し具体的に考えてみます。これはほとんどの場合「電流を多く流し過ぎてしまい、回路を焼いてしまう」ということだと思います。なので漠然と「この回路で、このつなぎ方で壊れないかな?」と不安に思った時は、より具体的に「この回路で電流はいくら流れるかな?」というように考えてみましょう。そして初心者の方が不安に思うのは、「電流や抵抗に対するスケール感覚が不足しているため」という理由が多いように思います。私も最初の頃はこの感覚が分かりませんでした。電流値や抵抗値というのは普段数値として見聞きする事が少ないですし、回路設計の経験がない最初の頃は当然ですね。

例えば「長さ」という尺度について言えば、私たちの中にこれまでの経験から身についた感覚的な基準があります。なので、30[cm]の高さの踏み台から飛び降りることは安全だと感じ、70[cm]の高さのテーブルから飛び降りる時は慎重になります。そしてこれが地上6[m]の高さのビルの3階からということになれば絶対に危険だと判断できるわけです。

ですがこれが[A](アンペア)という電流の尺度になった場合どうでしょうか?例えば1[A]という電流は大きいと感じるでしょうか、小さいと感じるでしょうか。私たちの中に比較対象となる基準がなければ判断することができません。この電流の大きさに対するスケール感を先に知識として知っておくことで、電子工作初心者の方の不安感を少しはやわらげることができるのではないかと思います。次のページからは具体的な例を使って解説していきたいと思います。

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