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ハンドルまで完成したら最後にガトリング砲全体を支える三脚を取り付けます。三脚は100円ショップで売られているコンパクトデジタルカメラ用の三脚を使いました。

三脚1

この三脚の頭の部分を回してネジから外します。

三脚2

 

三脚のネジをガトリング砲の下側から2番の部品の穴にねじ込みます。

三脚取付け1

三脚取付け2

 

最後までねじ込むと反対側からはネジの頭が少しだけ出る状態になります。

三脚取付け3

この状態で最初に取り外した三脚の頭の部品で反対側から挟むようにネジを締めると、三脚とガトリング砲が固定できます。

三脚取付け4

今回ナット代わりに使用している三脚の頭の部品はサイズが大きくてなかなか奥の方まで入らないので、作り方によっては三脚のネジが届かない場合もあると思います。本来ならちゃんとしたナットで止める方が良いのですが、カメラ用三脚のネジは日本ではあまり見ない規格のネジになるので少し手に入れにくいかもしれません。

今回使用したような小型カメラ用の三脚の多くが1/4インチと呼ばれるネジを使っているようです。また同じ1/4インチのサイズでも精確にはユニファイ(UNC)規格の1/4インチ(20山)ネジが良いらしいのですが、ホームセンターなどではなかなか入手が難しいかもしれません。同じ1/4インチのサイズでウィットネジ(W)と言う規格のネジもあり、こちらは近所のホームセンター(コーナン)でも売られていました。

ウィットネジ

こちらの規格のネジでも代用できる場合があるそうです。

(インチネジの規格はややこしく、正確にはユニファイ並目ネジ(UNC)、ユニファイ細目ネジ(UNF)、ウィットネジ(W)などの異なる規格のものがあるようです。)

 

三脚を開くと以下のようにガトリング砲を支えることができます。

ガトリング輪ゴム鉄砲-外観2

 

このガトリング砲の重心はかなり後ろの方にあるので三脚の脚の向きによっては後ろに倒れてしまいます。上の写真のように、三脚のうち一本の脚を真後ろの方向へ向くようにするとバランスが取れるようになりました。

 

ガトリング砲が完成したら実際に輪ゴムを装填して動作テストを行ってみましょう。私が最初に製作した時の経験から、いくつか動作不良を起こしやすい点について記載しました。うまく動かない時は以下の点をチェックしてみてください。

 

1.銃身の位置が前にズレていて弾が発射されない。

これは銃身の回転軸にあるスペーサーの長さが適切な長さになっていないことが原因で起こります。トリガーを押す滑車とトリガーの位置が離れ過ぎることによって、弾が発射される位置までトリガーが十分に押されていない可能性があります。

私の場合も最初に作った時に前方のスペーサーが短過ぎたことでこの発射不良が起こりました。以下のように新たに作ったスペーサーを追加することで発射不良は収まりました。

銃身前方-スペーサー2

この他、後ろ側のスペーサーが長過ぎることでも同じ動作不良が発生する可能性があります。その場合は後ろ側のスペーサーを削って長さを調整してみてください。

 

2.ピン歯車のピンの長さが長過ぎることで本体の一部に接触し、銃身が回転しなくなる。

ピン歯車のピンは細く折れやすいので、ハンドルを回す手に少しでも抵抗を感じたらピン歯車が本体に当たっていないか確認してみてください。ピンが長いと以下の写真の場所が接触して止まりやすいです。

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ピン歯車の接触

 

3.トリガーの一部が本体と接触して銃身の回転が止まる。

トリガーは弾詰まりを起こした時や弾が空になった時に、以下の写真のような中途半端な位置で止まることがあります。この時トリガーの以下の写真の場所(トリガーの後ろの角の部分)が本体と接触することによって、銃身の回転が止まってしまうことがあります。このような時はトリガーの接触している部分を削って形状を調整してみてください。

トリガーの接触

 

4.弾詰まりが頻発する。

弾詰まりにはいろいろな原因が考えられますが、比較的簡単な対策の一つは三角翼の角を削って丸くすることです。三角翼の中心から角までの距離が短くなると弾が発射されるトリガーの角度が浅くなるので、より弾が発射されやすくなります。削り過ぎに注意しながら調整してみてください。

 

ガトリング砲の電動化

相楽製作所のガトリング砲はタミヤの遊星ギアボックスを取り付けることで簡単に電動化できるように作られています。ここからは手回し式のガトリング砲を電動化するための方法を紹介していきたいと思います。

タミヤ遊星ギアボックス

タミヤの遊星ギアボックスセット

 

電動化に必要な29番の部品を切り出し、遊星ギアボックスを80:1のギア比で組み立てます。29番の部品の固定には遊星ギアボックスセットに付属する3[mm]ナットを2つ使用します。

遊星ギアボックス1

 

最初に3[mm]ナットをギアボックスのシャフトに通します。ナットを回して一番奥まで移動させてください。

遊星ギアボックス2

 

次に29番の部品をギアボックスのシャフトに通します。

遊星ギアボックス3

 

続いて2つ目のナットをシャフトに通し、29番の部品をナットで挟むようにします。29番の部品がシャフトに対して動かないようにナットを締めて固定してください。

遊星ギアボックス4

 

手回し式ガトリング砲のハンドルを取り外し、6番の部品で型紙に点線で記されていた4つのネジ穴を開けます。ギアボックス取り付け用のネジ穴はハンドル軸受け穴の下にある4つの穴です。穴を開ける6番の部品は左右のどちらか片方だけで良いです。

ギアボックス取付け1

 

タミヤの遊星ギアボックスセットには予備のネジが付属していると思いますので、このネジを使ってギアボックスの四隅をネジ留めします。余っているネジは長さ違いになりますが4つ確保できると思います。ただナットの方は4つも余らなかったので、私はネジ穴の方をきつめのサイズに開けてネジだけで固定できるようにしました。ただ耐久性の面から言えば裏からもナット締めした方が良いと思います。しっかりと固定したい場合は3[mm]のネジとナットを別途購入するようにしてください。

ギアボックス取付け2

 

ギアボックスを取り付けたガトリング砲です。ギアボックスの重みで重心がかなり後ろへ偏ってしまい、小型の三脚では支えられなくなってしまいました。今後できれば専用の砲塔なども作ってみたいと思います。

電動式ガトリング砲

 

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