トリガー部品と三角翼ができたら連発銃の機構を組み上げていきます。
4番の部品は2つの穴を持っていますが、これらの穴は両方とも「軸受け」になる穴ですので、軸が回転できるように竹串の太さよりも少しだけ広くなるようにします。あまり広すぎると回転軸がブレてしまい動作不良の元になりますので注意してください。
4番の部品はスリットの開いている方が前方、穴の開いている方が後方になります。前方の軸受け穴には三角翼の回転軸を通し、後方の軸受け穴にはトリガーの回転軸を通します。
この機構部分は連発銃の中で最も重要な箇所ですので、動作の仕組みと調整方法について簡単に説明したいと思います。まず上の写真の状態が基本の状態で、三角翼は弾丸となる輪ゴムの張力によって常に上側の角が前方へ引っ張られた状態になります。そのままでは前方へ回転してしまう三角翼を、トリガーの下側にある出っ張りが三角翼の下側の角に当たることで回転を止めています。
トリガーの上部が前方へ押されることによって固定されていた回転翼が解放され、前回り方向に回転します。この時、回転翼の角が出過ぎているとトリガーの固定がうまく外れないため回りません。上の写真の状態で回転翼がうまく回転するようになるかどうか3つの角全てで確認し、うまく回らない場合は角を削って丸めます。ガトリング砲が組み上がってからも、弾詰まりが頻繁に起きる場合には問題の銃身の三角翼の角を丸く削ることで改善することがあります。組み上がりによっても違いますが、私の場合は最終的に以下のような形になるまで三角翼の角を丸めました。
トリガーが押されて三角翼が回転すると装填されていた輪ゴムが1発発射されます。その後、三角翼はトリガーの上側の出っ張りに当たって止まります。
再びトリガーが元の位置へ戻されると、トリガーの上側の出っ張りが三角翼から外れて回転します。
今度はトリガーの下側の出っ張りに当たって三角翼の回転は止まります。これで最初の状態に戻りました。以降はトリガーが押される度に同じ動作が繰り返され、装填された輪ゴムが1発ずつ発射されていきます。
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