ここではQuartusのシミュレーション上でのクロック波形入力の使い方を紹介します。その前段階としてまず基本的な波形入力の方法について見ていきます。
入出力端子の中で波形操作を行いたい部分をドラッグ&ドロップで範囲選択します。CPUの動作はまずリセットの状態から始まり、内部のレジスタなどが全て初期化された後でリセット状態を解除してプログラムをスタートさせます。今回作成するCPUではリセット信号(rst)が1の状態の時にリセットが解除されるので、最初の方に少しだけ”rst”が0の期間を残し、後の期間を全て1の状態にしておきます。
以下のようにして「1」にしたい範囲を選択状態にします。
“High”ボタンを押します。
選択した範囲が「1」の状態になります。
上記の要領でクロック波形の入力も行います。クロック信号はシミュレーションの全期間に渡って入力するので以下のように”clk”全体を選択します。
“Clock”ボタンを押します。
以下の画面が表示されます。”Period:”の入力欄がクロック信号の周期を入力する欄です。
今回はTerasicの「DE0」というFPGAボードで動作確認を行いました。DE0に搭載されているクロック発振器は50[MHz]の周波数を持っています。例としてここではDE0と同じクロック周期である20[ns](1/50[MHz])を設定することにします。”Period:”の欄に周期を入力したら”OK”を押します。
“clk”に50[MHz]のクロック信号波形が入力されました。
<戻る 次へ>