ここではQuartusのシミュレーション上で多ビットから成る入力端子の状態を設定する方法を紹介します。
これまで見てきた通り、Quartusでは波形エディタを使ってシミュレーション上の様々な条件を定義できます。
今回のシミュレーションでは”port_3″と”port_4″が多ビット(8ビット)の入力端子になっています。多ビットから成る端子は複数ビットをまとめて1つの数値として扱います。例えば8ビットから成る端子の場合は0〜255までの数値で各ビットの状態を表します。
まず”port_3″の設定を行いたいと思います。以下のように”port_3″の設定したい範囲をドラッグ&ドロップで選択します。(今回は最初から最後までを同じ数値に設定しています。)
以下の”Arbitrary Value”ボタンを押します。
以下のような画面が表示されます。
“Radix:”の設定で数値の表記法を選択することができます。初期値では”Binary”となっていて、これは2進数で表記するという意味です。
2進数のままでも良いのですが今回CPUに書き込まれている動作確認用のプログラムは”port_3″と”port_4″の入力値を足し算するプログラムなので、分かりやすいように10進数表記に変更します。
以下のように”Radix:”の設定を”Unsigned Decimal”に変更します。
ここでは例として設定する数値を”53″とします。数値を設定したら”OK”を押します。
以下のように”port_3″へ”53″が入力される状態になりました。
“port_3″と同様の手順で”port_4″には”12″という数値を設定します。
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