V (電圧) = I (電流) × R (抵抗)
という公式で表されるので電流 I はV÷R (3V÷100Ω) なので答えは30mAです。
ですが実際の電子工作でただ100Ωの抵抗に3Vの電池をつなげて電流を流したりする事はあまりなくて、私たちがやりたい事はたいていマイコンなどのデジタルICにLEDやモーターを接続して動かす事だったりします。
例えばマイコンの出力ピンにモーターを接続してON/OFF制御がしたいとしましょう。接続するモーターはミニ四駆や工作用に多く用いられているFA-130RAとします。
このモーターは乾電池2個、約3Vの電圧をかけて回す事は、ミニ四駆を作った経験のある方なら知っていると思います。そしてマイコンの電源が3Vで、出力ピンがONの時に3Vの電圧が出力される事が分かったとしましょう。このマイコンの出力ピンをモーターの端子に直接つなげばモーターが回ってくれそうな気がしませんか?私は最初そう思いました。
これを実際にやってみるとどうなるか。たぶんマイコンが壊れます。そしてモーターもほとんど回りません。なぜこれではダメなのか。モーターをつなげる前にONになっている出力ピンをテスターで計測すれば確かに3V出ていたと思います。同じ3Vでも、電池が出力する3Vと、デジタルICのピンが出力する3Vでは何か違いがあるのでしょうか?実はこの違いこそが「出力インピーダンス」の違いだったりします。次のページではこの「出力インピーダンス」について解説していきます。