ダンボール刀の作り方
上の設計図データをダウンロードしてプリンターで印刷します。この図面はA4サイズの用紙で印刷できる大きさになっています。印刷の際はプリンターの設定をデータのサイズそのままで印刷できるようにしておいてください。(ソフト上の調整で印刷サイズが変わってしまうと設計図通りのサイズで印刷されません。)
具体的には以下のようにして縮尺が100%になる設定を使って印刷します。Adobe Acrobat Readerでpdfを印刷する場合は以下のように”実際のサイズ”というところにチェックを入れると縮尺100%で印刷できます。
実際に正しいサイズで印刷できたかどうかは図面上に印刷されている40mmのメモリを物差しで実測することで確認できるようになっています。
図面上にある各部品の型紙を切り出し、型紙をトレースしながらダンボールや厚紙に形を転写して行きます。転写された形に沿って素材から同じ形の部品を切り出して行きます。
実際の日本刀は材料特製の異なる鉄を組み合わせることで強度を増しているそうです。これに倣い、ダンボール刀でも刀身を2層のダンボールで厚紙層を挟み込む3層構造にしました。
1層目のダンボールの刀身は1番〜4番の部品を以下のように接合して作製します。
まずは設計図内の4番部品と3番部品をダンボールで1枚ずつ切り出します。さらに4番部品と3番部品の接合に用いる14cmほどの竹串を2本用意します。
刀身に用いるダンボール部品は全て、ダンボールの目方向が設計図で示されている方向に揃うようにして切り出します。特に4番部品と3番部品はダンボールの目方向に竹串を差し込んで両部品を接合しますので、目の方向と位置ができるだけ同じになるように切り出してください。
接合に用いる竹串は先端の尖った部分を切り落とし、真ん中に印を付けます。
竹串の半分に接着剤を付け、4番部品の中芯の穴に真ん中の位置まで差し込みます。
続いて竹串の残り半分にも接着剤を付け、3番部品の中芯の穴に差し込みます。接着剤を付ける前に4番部品と3番部品のつなぎ目が綺麗に合うように差し込む穴の位置を確認します。穴の位置が確認できたら4番部品と3番部品の接合部にも接着剤を付け、両方の部品を接合します。
ダンボールの強度を上げる為には竹串をたくさん使用したくなりますが、安全性を考慮すると使用する竹串の本数は少ない方が良いでしょう。万が一の事故に備え、このダンボール刀では内部に仕込む竹串の本数を必要最小限に抑えています。
刀を振ったとき、刀身にかかる負荷は刀の先端に行くほど軽くなります。対して柄の根元付近には大きな負荷がかかりますので、4番部品と3番部品の接合付近には竹串を仕込むことで必要な強度を確保します。また刀の先端に竹串が入らない分、刀身が軽くなりますのでこの事も根元付近にかかる負荷を軽減するのに有利に働きます。
続いて2番部品と1番部品をダンボールで1枚ずつ切り出し、接合部を接着剤で接着します。
1番〜4番の部品全てを接着すると以下のようになります。
ダンボールの1層目ができたら次は厚紙で2層目を作製していきます。厚紙層は5番〜9番の部品を以下のように接合して作製します。
ダンボール層と厚紙層は意図的に接合部の位置をずらしています。これも刀身の強度を高める為の工夫です。
5番〜9番の部品を厚紙で1枚ずつ切り出して、ダンボールの1層目に接着していきます。接着剤は接着面全体に満遍なく塗るようにします。接着剤が少し多めに必要になりますが、1層目から3層目のそれぞれの層の隙間に薄い接着剤の層を作るイメージでしっかりと塗っていきます。
目釘穴がずれないように8番の部品から先に接着します。
5番〜9番の部品全てを接着すると以下のようになります。